新型コロナウィルスをきっかけにテレワーク、在宅勤務が身近になった昨今では空いた時間で副業をやってみようとする人が多くなったのではないでしょうか?
ですが、いざ副業しようとしてもライディングやせどり、動画編集など様々な分野があり、何をしようか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのがプログラミングです。
プログラミングを身につけることで副業で稼げるだけでなく、転職して収入を上げることやフリーランスといった働き方も実現させることが不可能ではありません。
この記事では現役のエンジニアである筆者がプログラミング(Web制作)の副業で月5万円稼げるようになるまでの独学ロードマップを紹介したいと思います。
実際に筆者もプログラミング未経験の状態から学習を行い、約半年で月5万円程度を稼げるようになりました。この記事を読むことで、プログラミングで月5万円稼げる技術力を身につけることができるようになるでしょう。
Web制作とは
Web制作とは、Webサイトいわゆるホームページの新規制作や修正、コンテンツの追加などを行うことを言います。
一方、Web開発はWebアプリケーションやWebシステムの開発のことを指し、DBやサーバーサイド言語での開発など高度なプログラミング技術を必要とします。
Web制作では、Web開発に必要な高度な技術や知識は必要ありません。しかし、だからと言って楽に稼げるという訳ではないのでその点は気をつけましょう。
プログラミングを学習する
Web制作がどういったものか分かった上で、実際にプログラミングを学習していきましょう。
とはいっても、未経験の人にとっては数多くのプログラミング言語が存在しており、どのプログラミング言語を学習すれば判断できないでしょう。
ここではWeb制作で必要なプログラミング言語に絞って効率よく学習できる順番を紹介していきます。
HTML/CSS
まずはWeb制作を行う上で最も基礎的な知識となるHTML/CSSを学習しましょう。
HTMLとは、「ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ」の略で文章の構成や役割をタグと言われるもので記述していくWebページを作成するための言語になります。
<html>
<head>
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
<h1>プログラミングとは</h1>
<p>文章が入ります。</p>
</body>
<html>
CSSとは、HTMLで作成したWebページに見た目(スタイル)を設定していく言語になります。
HTMLだけで作成されたWebページはかなり質素になってしまうので、CSSで見た目を華やかにしていくことになります。
body {
font-size: 16px;
}
また、CSSのフレームワークであるBootstrapやCSSを拡張して書きやすくしたSassなどがあります。が、これらについては後回しで構わないと筆者は考えているので、ここでは詳しく説明しません。
jQuery(JavaScript)
jQueryとはJavaScriptというプログラミング言語のライブラリで、DOM操作を行いやすくしたものになります。
HTML/CSSで制作したWebページに動的に動きをつけるためのものになります。
HTML/CSS,jQueryを学習する方法
HTML/CSS,jQueryを学習するには書籍で学習する方法もありますが、より手軽に直感的に学習できるオススメのWebサービスについて紹介したいと思います。
Progate
ドットインストール
HTML/CSSやjQueryの基礎から応用的なことまで、実際に手を動かしながら学習を進めることができるのでより身につけることができます。
JavaScriptについてはかなり奥が深いので、Web制作を行うのであれば基礎的な部分だけ学習を行い、jQueryの学習を重点的に進めましょう。
どちらもまずは無料で学習することができ、有料でも月1000円程度で学習することができるので、この程度の自己投資は惜しまずに行いましょう。
また、Progate/ドットインストールで学習した上でもっと学習したい方やどうしても書籍で学習したい方にはこちらの書籍を紹介したいと思います。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
HTML/CSSの基礎的な部分から、Webデザインの知識が網羅的に書かれており、実践のWebサイト制作の流れを体験できます。
サンプルコードもついているので、実際に手を動かしながら読み進めることで実践的なスキルを身につけることができる1冊です。
WordPress(PHP)
WordPressとはPHPというプログラミング言語で作られたCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の1つでWebサイトやブログを制作する際に最も多く利用されています。
HTML/CSS,jQueryだけで稼ぐことができると謳っておられる方もいますが、筆者としてはWeb制作で稼いでいくのであればWordPressまで学習することをオススメします。
Web制作の案件ではWordPressを用いた案件の数が多いので、WordPressでWeb制作をできることが求められるからです。
WordPressを学習する方法
先ほど紹介したProgateやドットインストールでは学習コンテンツが充実しておらず、ここでは書籍を紹介したいと思います。
いちばんやさしいWordPressの教本 第5版 5.x対応 人気講師が教える本格Webサイトの作り方 「いちばんやさしい教本」シリーズ
レンタルサーバーでWordPressのインストールから管理画面の使い方、運用の仕方などが細かく解説されており、この1冊だけで十分WordPressでブログを開設することができるようになります。
1冊ですべて身につくWordPress入門講座
先ほどご紹介した「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」の著者であるManaさんが出版されたWordPressの書籍になります。
WordPressの基本的な使い方から、テンプレートファイルの仕組みやテーマについてなど幅広く網羅的に解説された1冊になっています。
[改訂版]WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書[WordPress 5.x対応版] Webデザイナー養成講座
少し上級者向けの内容にはなっていますが、WordPressで開発を行う上で必要な知識がふんだんに詰まった1冊です。
WordPress開発を行う際に欠かせないほど、個人的にも重宝しています。
ポートフォリオを制作する
ここまで学習することができたら、営業に向けてポートフォリオを制作していきましょう。
ポートフォリオを制作することで、営業する際に自分がどのくらいWeb制作する技術力があるかアピールすることができ、案件を獲得できる可能性が高くなります。
模写をする
とはいってもHTML/CSS,jQueryの学習を終えた段階で、いきなりポートフォリオを制作するのはかなり厳しいでしょう。
そこで、まずは模写を行うことでWebサイトのコーディングに慣れていきましょう。
模写とは、すでに出来上がっているサイトを見ながら同じデザインのサイトをコーディングしていくことを言います。
模写を行うことで実際のWeb制作を行う際と、同じ難易度のコーディングを経験することができますし、何よりも勉強になるでしょう。
ここでは模写する際にオススメのサイトを2つ紹介します。
iSara
Airbnb
どちらもシンプルな構成かつレスポンシブ対応も綺麗に実装されているサイトで模写するにはとても良いWebサイトになっています。
特にiSaraに関しては模写を行なっている人が非常に多く、YouTubeで解説動画を出されている方もいるので、模写で詰まった際にも情報を拾える可能性は高いでしょう。
オリジナルのポートフォリオを制作する
模写を行なって、コーディングに慣れてきたら、いよいよご自身のポートフォリオを制作していきましょう。
シンプルなデザインのもので構わないかと思いますが、このポートフォリオは営業する際の自身の実力をアピールするものになるので、デザイン崩れがないかや細かい部分のコーディングにこだわって制作するのが良いでしょう。
実務に向けて学習すること
ここまで来れば、あなたはある程度実務をこなせるだけの技術力を身につけることができているでしょう。しかし、実務をスムーズに行うためにはプログラミングだけではなく、様々なことを知っておく必要があります。
サーバーなど知識
制作したWebページはサーバーに配置することでようやく閲覧できるようになります。そのため、サーバーにファイルを配置するためのFTPやドメインなどの知識が必要になってきます。
Git
Gitとはバージョン管理システムのことで、ファイルのバージョンを管理したり、ファイルを共有したりすることができます。複数人で行う場合やWeb制作会社で行う場合には必須の知識となるので、Gitについても基本的なことは学習しておくことをオススメします。
デザインカンプからのコーディング
実務ではphotoshopやillustratorでデザインされたデザインカンプを元にコーディングを行なっていきます。これらのデザインツールの基本的な使い方も学習してきましょう。
案件獲得に向けて営業する
ここまで来れば、Web制作のお仕事をこなせるだけの実力はしっかり身に付いているでしょう。
いよいよ営業をして、実際にWeb制作案件を受けていきましょう。
では、どのようにして営業を行い、案件を受けていけばいいのでしょうか?
知人、友人からの紹介
一番簡単な方法としては、知人、友人に「Web制作ができる!」と伝えておき、タイミングよく知り合いにWebサイトを作りたい人がいれば紹介してもらえるといったものになります。
デメリットとしては、お互いに相場単価がわかっていないことが多いので、単価が安くなりがちです。
最悪の場合、「友人だから無料でしてよ!」と言われてしまい、報酬がない状態で仕事を受けてしまうことになりかねないでしょう。
友人や知人であっても、相場単価で交渉できるようにしておきましょう。
SNS/ブログを活用する
案件獲得の難易度は高いですが、SNSやブログを活用するといった方法もあります。
自分がこれまで学んだことや得た知識、経験をアウトプットすることで、クライアントの目に持ってもらうことができれば、自分から能動的に営業活動をしなくてもお仕事を依頼してもらえる仕組みを構築することも可能になります。
クラウドソーシングを活用する
次に、クラウドソーシングを活用して営業する方法です。
クラウドソーシングとは、お仕事を依頼する発注者とお仕事をしたい受注者のマッチングを行うサービスのことを言います。
具体的には、クラウドワークス やランサーズ、ココナラ などが有名です。
Web制作案件も数多く存在するので、自身のレベル感に合った案件に応募することができます。
ただし、クラウドソーシングでのWeb制作案件はかなりレッドオーシャン化しているため、価格競争が起きており、低単価での案件が多いのが実情です。
経験のためにクラウドソーシングで案件を受注するのは良いかと思いますが、お金を稼ぐためであればかなり苦戦することになるでしょう。
Web制作会社に営業する
最後に紹介するのは、Web制作会社に直接営業する方法になります。
具体的な方法としては、制作会社ホームページのお問い合わせフォームやメールアドレス宛に営業メールを送ります。
Web制作会社に営業するメリットとしては、相手がWeb制作のプロなので単価が相場から大きく離れることが少なくなります。また、準委任契約といった時給制の働き方も可能になる場合があります。
ですが、Web制作のプロを相手にする分、求められる技術力も高い場合が多いです。
ですので、クラウドソーシングなどで数件の案件を受注して、その実績を持ってWeb制作会社に営業することをオススメします。
まとめ
Web制作で稼げるようになるには、覚えることは多いし、やるべきことがたくさんあるなと感じた人も多いのではないでしょうか?
特に実績の無い内は営業しても、案件をなかなか獲得できなくて苦戦することかと思います。
筆者も実績が無い初めの頃は、約100件の営業をかけてやっと1件の案件を受注することができました。
確かにWeb制作で稼ぐことは簡単なことではありませんが、技術力や営業力、実績などができてくれば営業をしなくても向こうから依頼が来たり、フリーランスになることも夢ではない業界だと思います。
またプログラミングを通して学んだことはこれからの時代で無駄になることはないと筆者は考えています。
ぜひこの記事を読んでプログラミングを学ぶ人が1人でも増えてくれたら嬉しいです。
結局、独学がいいの?プログラミングスクールに通った方がいいの?
ここではWeb制作で稼ぐための独学ロードマップを解説してきました。
では、独学で学んだ方がいいのでしょうか?プログラミングスクールに通った方が良いのでしょうか?
個人的にはどっちも正解だと考えています。
大事なのは独学かプログラミングスクールに通うかではなく、学習を続けられるかだと考えています。
独学で学習した方がやりやすいかプログラミングスクールで学んだ方が続けやすいのかは個人差があるのです。
オススメのプログラミングスクールを記事の下部に紹介していますので、一度挫折してしまった人やプログラミングスクールの方が続けやすいと考えている人は参考にしてみてください。