RubyのNumeric
クラスは数値を扱うための抽象クラスで、サブクラスとして整数を扱うInteger
クラスや浮動小数点数を扱うFloat
クラスなどがあります。
Integer
クラスやFloat
クラスには数値を操作するためのメソッドが数多く用意されています。
この記事では、Rubyでの数値の基本的な使い方からInteger
,Float
クラスのメソッドを紹介していきたいと思います。
目次
数値の定義
Rubyでは数字リテラルをInteger
クラスやFloat
クラスのオブジェクトとして扱います。
num = 10
ちなみにリテラルとはコードの中で直接記述されていることを言い、10
は数値リテラルになります。
数値の基本的な使い方
四則演算
Rubyでは他のプログラミング言語同様に数値を使って、四則演算などの基本的な数値計算ができます。
+
:足し算-
:引き算*
:かけ算/
:割り算%
:余剰**
:べき乗
10 + 2 # 12
10 - 2 # 8
10 * 2 # 20
10 / 2 # 5
10 % 2 # 0
10 ** 2 # 100
比較演算
比較演算子を用いて、数値の比較を行うことができます。
==
:等しい!=
:等しくない>
:大なり<
:小なり>=
:以上<=
:以下
3 == 5 # false
3 != 5 # true
3 > 5 # false
3 < 5 # true
3 >= 5 # false
3 <= 5 # true
Integerクラスのメソッド紹介
それではまず、整数を扱うInteger
クラスの便利なメソッドをいくつか紹介していきたいと思います。
to_sメソッド
整数を文字列に変換します。
num = 10
p num.to_s
=> "10"
timesメソッド
指定の回数だけ処理を繰り返します。
5.times do |i|
p i
end
=> 1
=> 2
=> 3
=> 4
=> 5
absメソッド
対象の数値の絶対を返します。
num = -123
p num.abs
=> 123
Floatクラスのメソッド紹介
続いて、浮動小数点数を扱うFloat
クラスの便利なメソッドを紹介します。
roundメソッド
対象の数値を四捨五入します。
num = 12.3
p num.round
=> 12
floorメソッド
対象の数値の自身と等しいか小さな整数のうち最大の値を返します。
num = 1.6
p num.round
=> 1
ceilメソッド
対象の数値の自信と等しいか大きな整数のうち最小の値を返します。
num = 1.3
p num.round
=> 2
まとめ
Rubyで整数や浮動小数点数などの数値の基本的な扱い方から、Integer
,Float
クラスのメソッドの使い方まで紹介してきました。
プログラミングにおいて、数値の扱いは基本中の基本になります。ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。